はじめに
世界地図を買ってきました。どうも自分が思っていた太平洋戦争と実際の現場は違っているような気がしたからです。世界の艦船の増刊号“第2次大戦のアメリカ軍艦”を眺めていたら、私たちはソロモンから西のことばかりを仮想戦記小説で読んでいて、そこが現場だと思っていたのですがそこは主戦場でありまして、海軍がトラックを根拠地にしていたように米海軍はニューヘブリディーズ諸島などを根拠地にしていたことが分かりました。
私は米海軍の輸送ルートがどのようになっていたのかまだ勉強不足で分かっていません。ハワイに全てを輸送し、そこからニューヘブリディーズ諸島(現在は火山の諸島バヌアツ共和国)などに物資を運んでいるという風に考えていたのです。笑わないでください、本当にそう思っていました。だから、仮想小説もハワイに第2次攻撃をかけて占領しようという趣旨の本が著されると想っていたのです。しかし、世界の艦船を眺めてニューヘブリディーズ諸島辺りに大型ドッグを何隻も持ってきて修理をしている写真などを見るとハワイは大戦後半ではあまり重要拠点ではなかったように思うようになりました。
また、輸送ルートはパナマ運河経由ハワイ着のルートではなく、ロスアンジェルスやサンフランシスコなどからダイレクトにニューへブリディーズ等に運ばれたように思えるのです。なぜかというと全長282.5m、幅78mなどというABSD型浮きドックは南米を通ってバヌアツに来るしかないはずだからです。きっとこれを可能にするルートを作っていたはずです。ここを詳しく書いた本は無いでしょうか。アメリカに行けばあるのでしょうが、本稿においてはこの辺りに対する戦略を考えなければいけないような気がしています。
正月にバヌアツに火山を見に行ったダンサーのドキュメンタリーを見ていました。未だ裸で過ごす文化を守っている原住民が住んでいる国がバヌアツです。日本にとってこのシーレーンは非常に長いものですが、長さは米海軍も同じです。第三刊では仮想艦隊が活躍すべき戦場はバヌアツ辺りの輸送ルートの遮断とハワイ東方沖にあると想定して艦船の整備を進めることにいたします。潜水艦作戦は無論ですが、新型の揚陸艦や海上護衛用の艦艇、機器、装備などを考えて展開したいと考えています。
オ号対潜・観測機や対潜哨戒機東海を載せる対潜空母も考えたいですし、神州丸、輸送艦足摺、松の後の駆逐艦、G-14空母等まだまだ題材は有り余っています。アクセスが相当の数になってきましたがもうしばらく自由に書かせてください。
60kg榴散爆弾は何とか実戦に参加し、米機動部隊の輪形陣を突破することができたようで早くも実戦での効果が確認されました。役に立ってよかったありがとうございます。それでは新型艦を発表いたします。