17.条約型戦艦大和級
2号艦 武蔵 4号艦 不明
この艦も私の創作ではありません。仮想小説の中にこの著作があり確か金剛型代艦として建造されたと記憶しております。大変失礼なのですが著者のお名前を失念し、著作も現在手元には無くなっております。ですがこれだけきちんとした図面を著書の中に著した戦記小説はあまり見かけません。幸いコピーを所持しておりましたので今回発表させていただきます。但し、この図面は本の中で2ページにわたって描かれていましたのでコピーが困難でした。巡洋戦艦鞍馬の時も同様でしたが、できれば図面は1ページにするか折込にして頂けるとありがたいです。出版社の方々宜しくお願いいたします。本艦の場合、艦橋部分がページの真ん中にあったためコピーできませんでしたが、艦橋は大和のそれとほぼ同じでしたので大和の艦橋を当てはめてみました。そうやってできたものが今回の図面です。
基準排水量39,780㌧ 満載排水量49,480㌧ 全長243.1m 幅32.3m 吃水8.7m
空気余熱機及び過給機付き艦本式ギアードタービン×4基 136,000馬力 速力30㌩ 航続距離16㌩で5,600浬 乗員1,217名
兵装 41式45口径36㎝3連装砲 ×4基
3年式15.5㎝連装砲 ×4基
89式12.7㎝高角砲 ×4基
25㎜3連装機関砲 ×8基
以上のような要目です。
艦型図を観ますと艦載艇の露天繋止が多いように見受けられます。これは艦内に収容することを考えないと砲撃時に艦載艇破損の危険性があります。大和のように後部甲板を一層上げそのスペースに収容する方式をとった方がベターと思います。が、多分そのような収用法をとると大和そっくりになるため無理に平甲板にしたのではないかと推察しました。2番砲と3番砲の横に収容可能なスペースがあるようにも思います。主砲を40㎝3連装×3基にした場合も結果は同じになるでしょう。ミニ大和になるだけです。しかし36㎝なら50口径以上の砲にして欲しかったです。でも実史を見るとこの艦で充分であり、金剛級と共に機動部隊の一員になって大活躍できたはずだったことは認めます。